導電性フィルムに関心のある技術者や製品設計者の皆さんへ。デバイスの安全性と性能向上に必要な導電性フィルムについて、その特性と利点を理解することが重要です。この記事では、導電性フィルムの基本的な特性、使用される用途、そして選択時の注意点について説明しています。フィルムとしての透明さを保ちながら、静電気対策やタッチパネルのセンサーとしても利用されるフィルムをどのように活用するか、参考にしてください。
導電性フィルムとは透明のフィルム上に導電性の化合物が練り込まれたフィルムで、フィルムという特性上、曲げることも、光を透過させることも可能です。
「誘電性」との名称が使われていることから電気系のものを想像する人も多いかもしれませんが、発電のために用いられることはほとんどみられず、静電気除去、帯電防止のために用いられることが多いです。
導電性フィルムは先にも挙げたように、静電気除去や帯電防止で用いられることが多いです。
特に静電気は電子機器にとっては大敵です。静電気が電気製品にトラブルを巻き起こすこともあれば、静電気が埃やチリなどを呼び込んでしまい、製品に付着することでトラブルやアクシデントを招くこともあります。
これらを防止するために導電性フィルムが使用されています。また、近年はタブレットやスマートフォン、カーナビなどタッチパネル式のデバイスが増えていますが、タッチパネルのセンサーとして導電性フィルムが用いられることも増えています。
導電性フィルムは導電性を損ねることなく曲げることも加工も可能です。
この特徴から、フィルムを曲げたい時、あるいは部分的な加工が必要な時にも用いられています。
また、透明性が高い点もメリットです。導電性フィルムの透明性はPETフィルムとほぼ同等となっています。高分子半導体がフィルム内で均一に分散させていることで、高い透明度を誇ります。
誘電性高分子の量によってフィルムの抵抗率が変化することから、適切なグレード選定が求められます。
また、導電性フィルムは有機溶媒によって劣化してしまいます。これにより、導電性が損なわれてしまう可能性がありますので、有機溶媒との併用に関しては注意が必要です。
機能性メタルフィルム加工、メフィット。
クッション性と、導電性を併せ持つことから、電子機器のノイズ・静電気対策として携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラといった電子デバイスに採用されています。
メフィットは形状、固さ、厚みを自由に設定できる点、最薄0.2mmまで薄型化が可能な点に加え、両面テープで張り付けるだけでも導電性を発揮できます。
また、限られたスペースでも使用できることから、シールドスプリングや接点用途でも採用されています。
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能
保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷
打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。
開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。
【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)