製品開発者やデザイナー向けに、防水・防塵部品の重要性を紹介します。特にスマートフォンや医療機器などの精密機器には、細幅防水テープやフィルムドレッシングが不可欠です。この記事では、これらのフィルム加工部品がどのようにして製品の防水性を強化し、使用することでどのようなメリットがあるかを詳しく解説しています。例えば、スマートフォンのサイズを変えずに画面を大きくするためには、高度に精密な防水テープが必要です。また、医療機器のデジタル化進展に伴い、その防水・防塵機能がさらに重要になっています。適切なフィルム部品の選定と応用で、製品の耐久性と機能性を向上させましょう。
スマートフォンの防水機能で活躍するのが細幅防水テープです。スマホのサイズは同じまま、画面をより大きく見せたい、より小さな面積で固定して防水したい際に用いられます。通常の防水は1~2mmのテープ幅が必要ですが、0.3mm幅で防水を実現する材料も開発されています。
傷の治りを早める傷パッドなどに採用されている薄く透明なフィルムで、ドレッシング材とも呼ばれます。粘着部分のシールを皮膚に貼り付けて傷を密閉することで、創傷部位を乾燥させないようにします。ドレッシング材にはハイドロコロイド、ポリウレタン、ハイドロジェルなど様々な種類があり、粘着性や防水性が求められるフィルムです。
医療分野におけるIoTとは、ヘルスケアのITシステムをネットワークにつなげる考え方です。今後は医療機器でもIoTやデジタル化が進み、従来の医療機器性能に加えて製品の放熱・防水性能が重視されるようになると言われています。今後、さらに防水テープやフィルム加工技術の需要が高まるでしょう。医療機器の性能向上によって、より高精度な診断や測定ができるようになると期待されています。
情報通信機器の音響部品、自動車のヘッドライト防水膜、内圧調整フィルタ、AV家電のデジタルカメラ内固定テープ、タッチパネル固定
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能
保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷
打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。
開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。
【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)