製造過程でフィルムが使用されている製品をジャンルごとに紹介。製品によっては独自技術を導入して生産性や完成品の性能、生産コスト低減などが叶えられているケースがあります。
貴社で製造する製品と近しいジャンルの事例を確認し、形状やロット相談の参考にしてみてください。
家電製品のスイッチ類にはPETなど、絶縁目的ではポリ塩化ビニルなどが使われています。ワッシャーは使用箇所によって多様な素材のものが使用されますが、摺動・回転部にはナイロン樹脂に黒鉛を添加したポリスライダーが使われます。
画面の大型化と本体の薄型化が進むスマートフォンやタブレットのようなモバイル機器では、使用されるフィルム製品も細く薄くする必要があり、同時に防水性や粘着性はしっかりと確保されている必要があります。
PCでは、液晶ディスプレイ以外にも、自由に曲げられるフレキシブルプリント基板や絶縁テープ、耐熱テープといった、さまざまな材質の樹脂フィルムが用いられています。
自動車にとって、フィルムはなくてはならない素材です。電装品の絶縁や取り付け、内装の加飾やパーツの固定、塗装時のマスキングなどに大小ざまざまなフィルム製品、両面テープが使用されています。
医療機器では、検査用などに細々としたフィルム製品が使われています。こういったフィルム製品は、衛生面や人体への安全性に対する高い要求をクリアする必要があります。
電池によく用いられるフィルム素材は、絶縁性に優れたポリエチレンやポリプロピレン、耐熱性や耐薬品性に優れたポリイミドやカーボングラファイトです。また電極として、金属箔が用いられます。
住宅の窓や壁は保護する面の大きさに合わせてフィルムサイズも大型になります。建材用のフィルムには、災害時にガラスの飛散を防いだり家具との摩擦に耐えたりできる強度と耐久性が求められます。
食品では、ケーキなどのお菓子類や野菜・青果物、肉・干物、レトルト食品などにフィルム材が多く使用されています。食品によって特徴はさまざま。野菜なら防曇性の高いものを使うなど、用途に合わせた素材を選ぶ必要があります。
ボトルや箱・ケース類の保護フィルム、カードケース、筆箱・手帳などのカバー、クリアファイルなどさまざまな雑貨・文房具でフィルム材が使用されています。製品保護には、熱で縮むフィルム性質を利用したシュリンク包装がおすすめです。
会員証や診察券、ポイントカードなどのカード類は、さまざまなフィルム材が利用されています。利用目的も多種多様で、耐久性や耐水性を高めるために用いるケースもあれば、デザイン性向上やホログラム加工のために利用しているケースもあります。
主に飲料を販売する自動販売機では、機能性を高めるためにフィルム材が用いられています。例えば、商品ボタンや取り出し口の抗菌のために、抗菌フィルムを貼り付けた事例があります。また、防虫対策でフィルムを使用しているケースも見られます。
布や革などの生地にフィルム加工を施すと、防水性やメンテナンス性を高めることが可能です。主にラミネート加工やPVC加工が施されていますが、素材によって向き不向きがあるので注意しましょう。
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による) 参照元:オーティス公式HP(https://otis-group.com/blog/290/)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能
保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷
打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。
開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。
【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)