雑貨・文房具

雑貨や文房具などの包装ではフィルム材が多く使用されています。使われている事例や使われやすいフィルム素材についてまとめました。

ボトルや箱・ケース類の保護フィルム

製品保護フィルムが使われている事例

製品保護のフィルム
引用元:包装技術ねっと公式HP 
(https://www.housougijutsu.net/product_uses/526/)

熱を加えると縮むフィルムの性質を利用して、雑貨や文房具などの容器の形に沿ってフィルムを収縮させて包装することをシュリンク包装と言います。保護フィルムとしての役割も持っている包装形態で、耐寒性や耐水性が高く、傷・汚れなどから製品を守ります。また、透明感と光沢性が優れているため鮮やかな多色印刷が可能です。

製品保護フィルムに使われやすいフィルム素材

シュリンクフィルムの素材には、包装する製品に合わせてさまざまなものが使用されます。PVC(ポリ塩化ビニル)は透明度が良くて腰が強いことが特徴で、低温で収縮する素材です。また、防寒性に優れていて比較的低コストなPP(ポリプロピレン)や、強度があって収縮率が非常に大きいPE(ポリエチレン)を使用することも。

その他、熱収縮性が良いPS(ポリスチレン)や突刺や引裂強度が強いPO(ポリオレフィン)、耐薬品性に優れているPET(ポリエチレンテレフタレート)などが使われる場合もあります。

カードケース

カードケースにフィルムが使われている事例

カードケースのフィルム
引用元:マービテック公式HP 
(https://www.marvytech.co.jp/card-case.html)

カードケースには、さまざまなタイプのものがあります。ソフトタイプのものは柔らかいソフトビニールを使用。防水防塵性に優れ、衝撃に強くて落としても破損しづらいのが特徴です。ハードタイプのカードケースは硬くて強度が高い特徴があり、紙製のカードでも折れ曲がったり破損したりすることなく保護できます。それぞれ適した用途に使用するようにしましょう。

カードケースに使われやすいフィルム素材

ソフトタイプのカードケースは、一般的にポリ塩化ビニルという素材を薄く柔らかく加工して作られています。ポリ塩化ビニルは塩化ビニルを主成分とするプラスチックで、難燃性や耐久性、耐油性、耐薬品性に優れています。

ハードタイプのカードケースは、ポリプロピレン製のものが多いです。ポリプロピレン(PP樹脂)とは、炭素と水素からなるポリマーで、大量生産に適しています。丈夫で傷が付きにくいですが、熱を加えると変形するので注意しましょう。

製造業において、Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)は重大3要素です。
当サイトでは特に品質と納期にフォーカスしてフィルムプレス加工会社を調査し、各社の技術力を比較しています。ぜひ業者選びの参考にしてください。

短納期で高機能フィルム加工が可能なプレス加工会社3選

筆箱・手帳などのカバー

筆箱にフィルムが使われている事例

筆箱のフィルム
引用元:加陽印刷公式HP
(https://kayo.co.jp/shop/products/detail/846)

筆箱や手帳などには、軟質フィルムを使用していることが多いです。軟質フィルムは硬質フィルムと比べて柔軟性や加工性に優れています。また、ラミネートなどの二次加工を加えることで素材の変化も可能で多様な用途に使うことができるでしょう。ビニールやオレフィン系などのシートにオフセットすることで、美しい写真調の印刷が可能です。

筆箱や手帳などに使われやすいフィルム素材

筆箱や手帳など多く使われる軟質フィルムは、透明性と柔軟性という大きな特長を持っています。着色も簡単でさまざまな加工が可能なため、ほかの素材では難しい多くの機能を付与することができるでしょう。

耐久性や経済性をはじめ、エンボス性や印刷性などさまざまな特徴を活かして日用品や家具・建材用、工業用など広範囲に使用されている素材です。環境に配慮された配合処方がされていて、リサイクルも容易に行うことができます。

クリアファイル

クリアファイルにフィルムが使われている事例

クリアファイルのフィルム
引用元:トーツヤ・エコー公式HP 
(https://www.totsuya-echo.jp/blog/category02/a36)

クリアファイルは書類の管理や郵送、持ち運びに使用され、書類の折れ曲がりを防ぐことができます。一見薄く見えますが、2枚の薄いポリプロピレンシートを重ねて作らているため頑丈です。種類も多くあるため、用途によって使い分けるとよいでしょう。クリアファイルの素材まで知っていると、より用途にあったクリアファイルを選ぶことが可能です。

クリアファイルなどに使われやすいフィルム素材

クリアファイルに使用される素材は、主にPP(ポリプロピレンフィルム)とPET(ポリエステルフィルム)、紙の3つです。PPは一般的なクリアファイルに使用される透明0.2mm厚のものや、丈夫で書類の長期保管や郵送に適した透明0.3mm厚のものなどがあります。

PETはペットボトルに使われている素材で、PPと比べて厚みがありマット調の表面が特徴です。紙を素材にしたクリアファイルは、一般的に非木材紙である竹を使用しています。特徴は環境にやさしい点です。

QCDを叶える
おすすめフィルムプレス加工メーカー3選

加工済みフィルムの
使用事例をチェック

最短当⽇出荷・
⾼機能フィルム加⼯可能な
プレス加⼯メーカー3選

難加工対応の実績で選ぶなら

オーティス

オーティス株式会社公式サイト
引用元:オーティス株式会社公式サイト
https://otis-group.com/
対応業界
  • 情報機器
  • エネルギー
  • 自動車
  • 医療
  • 半導体
  • 家電
  • 建材
加工精度

公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による) 参照元:オーティス公式HP(https://otis-group.com/blog/290/

試作納期

社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)

特徴1

自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。

特徴2

今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現

オーティスの
特徴を詳しく紹介

オーティスに
フィルム加工を相談する

電話で問い合わせる

高クリーンレベルで選ぶなら

シーエステック

シーエステック株式会社公式サイト
引用元:シーエステック株式会社公式サイト
https://www.cstec-jp.com/
対応業界
  • 情報機器
  • エネルギー
  • 自動車
  • 医療
  • 半導体
  • 家電
  • 建材
加工精度

±0.05~±0.3

試作納期

場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度

特徴1

ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。

特徴2

PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。

シーエステックの
特徴を詳しく紹介

シーエステックに
フィルム加工を相談する

電話で問い合わせる

多彩な加工提案で選ぶなら

JOHNAN

JOHNAN株式会社公式サイト
引用元:JOHNAN株式会社公式サイト
https://www.johnan.com/
対応業界
  • 情報機器
  • エネルギー
  • 自動車
  • 医療
  • 半導体
  • 家電
  • 建材
加工精度

打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能

試作納期

保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷

特徴1

打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。

特徴2

開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。

JOHNANの
特徴を詳しく紹介

JOHNANに
フィルム加工を相談する

電話で問い合わせる

【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)

【必見】事例紹介あり! 高機能フィルムの加工 必要な設備や技術とは?