PC

PCには多くのフィルムが活用されています。液晶ディスプレイはもちろん、自由に曲げられるフレキシブルプリント基板や絶縁テープなど、さまざまな材質の樹脂フィルムが用いられています。

ディスプレイ

ディスプレイでフィルムが使われている事例

パソコンのディスプレイには、偏光フィルターやカラーフィルター、反射防止フィルムといったさまざまな光学フィルムが使用されています。また、それらを組み合わせた積層パネルをディスプレイに組み上げる際に使用されるスペーサーや固定用の両面テープなども、フィルムを打ち抜き加工することによって製造されています。

参照元:JOHNAN公式HP(https://www.johnan.com/design-and-ems/film-sheet/)

ディスプレイで使われやすいフィルム素材

液晶ディスプレイに使用されている映り込み防止その他の機能を持った光学フィルムや保護フィルムは、PETやTACにコーティングを施したものです。固定用の両面テープには、ポリエステル、ポリプロピレン、アクリルなどが使われます。

ノートPC

ノートPCでフィルムが使われている事例

軽量化が求められるノートPCには、薄くて自由に曲げることができるフレキシブルプリント基板(FPC)が組み込まれています。FPCは、絶縁性を持つ樹脂のフィルム材のプレス加工品をベースとしており、配線部分は厚さ0.01~0.2mm程度の導電性金属(銅箔など)を打ち抜いたものです。ベースフィルムと配線は、粘着層を挟み込んで接着されています。

参照元:オーティス公式HP(https://otis-group.com/mission/contribution.php)

また、ノートPCの天蓋部分に成形同時加飾を行ない、表層部分に蒸着加工を施したPETフィルムを使うことで、塗装では難しかった光沢感を実現した事例もあります。

参照元:三共プラス公式HP(http://sankyo-plus.co.jp/business/planning/case/entry-43.html)

ノートPCで使われやすいフィルム素材

FPCのベースフィルムには、高耐熱、低熱膨張率、耐電圧、耐薬品性に優れたポリイミドが使用されることが多いものの、液晶ポリマーやPETが使われることもあります。配線部分には、主に銅箔が用いられます。

製造業において、Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)は重大3要素です。
当サイトでは特に品質と納期にフォーカスしてフィルムプレス加工メーカーを調査し、各社の技術力を比較しています。ぜひ業者選びの参考にしてください。

短納期で高機能フィルム加工が可能なプレス加工メーカー3選

パソコン

パソコンでフィルムが使われている事例

パソコンの筐体内では、上であげたFPC以外にも、絶縁性を保つためのフィルム材が随所に使用されています。例えば、電線の層間絶縁材や耐熱マスキングテープ、半導体の保護膜などには、樹脂フィルムのプレス加工品が用いられています。こういった樹脂フィルムには、絶縁性の他に耐熱性、低熱膨張率、耐薬品性、耐摩耗性、強靭さなどが求められます

参照元:オーティス公式HP(https://otis-group.com/mission/contribution.php)

パソコンで使われやすいフィルム素材

絶縁対策に使用される樹脂には、ポリイミドのほかにポリエチレンナフタレートやポリフェニレンサルファイドが挙げられます。このうちポリイミドは、特に高耐熱、低熱膨張率、耐電圧、耐薬品性に優れています。

【用途別】フィルム加工部品について
詳しくチェック

その他PCや周辺機器に使用されるフィルムの事例

熱伝導(TIM材)シートによるPCの熱対策

熱伝導性を持つ樹脂シートの放熱シートは、熱伝導シートと称されることもあります。熱伝導シートは柔軟性のある樹脂シートに高熱伝導性の充填剤を内包させることで、樹脂シートに熱伝導性を与えたものです。

PCの発熱部分に熱伝導シートを密着させることで、効率的に熱を吸収し、離れた場所に放出します。熱伝導シートは狭い部分でも効率的に熱対策ができる部材として、PCやスマートフィン、スマホへの需要が増加しています。

PCのスペックに進化には、熱伝導シートが欠かせません。PCのメーカーの中には放熱性をうたっているものもあり、熱マネジメントの重要性が分かります。熱マネジメントがうまくいけば、今後PCやスマホのさらなる発展が期待できるでしょう。さまざまな熱伝導性材料や放熱材料がある中で、熱マネジメントの課題をクリアするためにも、熱伝導シートが求められています。電子機器が小型化・高性能化の一途をたどる中で、熱伝導シートのさらなる発展が期待されています。

熱伝導シートの使用例

熱伝導シートは、PCやスマホのPCU、ICチップなどの放熱・冷却に使用されています。フラットパネルディスプレイの基盤冷却にも用いられています。

電子機器においては、発熱体の上に熱伝導シートを装備。その上から金板、ヒートシンクなどの冷却部材を設置しています。これにより、発熱体の熱は実装基板へ伝達され、熱はヒートシンクなどの冷却体へ逃すルートを確保しています。

電子機器類の小型化によって、今後はさらなる用途の発展が見込まれています。

熱伝導フィルムついて詳しくチェック

QCDを叶える
おすすめフィルムプレス加工メーカー3選

加工済みフィルムの
使用事例をチェック

最短当⽇出荷・
⾼機能フィルム加⼯可能な
プレス加⼯メーカー3選

難加工対応の実績で選ぶなら

オーティス

オーティス株式会社公式サイト
引用元:オーティス株式会社公式サイト
https://otis-group.com/
対応業界
  • 情報機器
  • エネルギー
  • 自動車
  • 医療
  • 半導体
  • 家電
  • 建材
加工精度

公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による) 参照元:オーティス公式HP(https://otis-group.com/blog/290/

試作納期

社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)

特徴1

自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。

特徴2

今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現

オーティスの
特徴を詳しく紹介

オーティスに
フィルム加工を相談する

電話で問い合わせる

高クリーンレベルで選ぶなら

シーエステック

シーエステック株式会社公式サイト
引用元:シーエステック株式会社公式サイト
https://www.cstec-jp.com/
対応業界
  • 情報機器
  • エネルギー
  • 自動車
  • 医療
  • 半導体
  • 家電
  • 建材
加工精度

±0.05~±0.3

試作納期

場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度

特徴1

ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。

特徴2

PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。

シーエステックの
特徴を詳しく紹介

シーエステックに
フィルム加工を相談する

電話で問い合わせる

多彩な加工提案で選ぶなら

JOHNAN

JOHNAN株式会社公式サイト
引用元:JOHNAN株式会社公式サイト
https://www.johnan.com/
対応業界
  • 情報機器
  • エネルギー
  • 自動車
  • 医療
  • 半導体
  • 家電
  • 建材
加工精度

打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能

試作納期

保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷

特徴1

打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。

特徴2

開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。

JOHNANの
特徴を詳しく紹介

JOHNANに
フィルム加工を相談する

電話で問い合わせる

【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)

【必見】事例紹介あり! 高機能フィルムの加工 必要な設備や技術とは?