食品

お菓子やレトルト食品など食品の包装ではフィルム材が多く使用されています。使われている事例や使われやすいフィルム素材についてまとめました。

ケーキなどのお菓子類

お菓子にフィルムが使われている事例

お菓子のフィルム
引用元:ナニワ紙工公式HP 
(http://www.naniwashiko.jp/product/food/)

お菓子では、汚れ防止や抗菌性の観点などからフィルムが使用されます。また、製作時の作業効率を上げるためには静電気防止性も大切です。お菓子は見た目も大切であるため、内容物がクリアに見える透明性の高いフィルムが欠かせません。湿気や酸化から食品を守るため、菓子袋にアルミ蒸着フィルムが使われることもあります。

お菓子に使われやすいフィルム素材

お菓子によく使われる素材として、ピロー包装があります。ピローとは、枕と言う意味。1枚のフィルムを背中合わせで筒状にし、指定の長さで底部を溶着して切断した形状の袋を指します。

軽いお菓子の外装には、OPP(二軸延伸ポリプロピレン)とCPP(無延伸ポリプロピレン)をラミネートしたフィルムを使用されることも多いです。OPPのメリットは、防湿性が高いことや透明度が高いこと。湿気による影響を受けやすいお菓子の個装や内装に向いています。

野菜・青果物

野菜にフィルムが使われている事例

野菜のフィルム
引用元:ナニワ紙工公式HP公式HP 
(http://www.naniwashiko.jp/product/food/)

一言に野菜・青果物と言っても、よく呼吸をするもの、乾燥しやすいもの、蒸れやすいものなど特徴はさまざま。野菜や青果物のフィルムでは、その素材に適したフィルムを選ぶことが大切です。野菜や青果物は呼吸をするので、パッケージの曇りを防ぐための防曇性はフィルムを選ぶ上で重要なポイントのひとつと言えるでしょう。

野菜に使われやすいフィルム素材

OPP(二軸延伸ポリプロピレン)を使った開口包装は、呼吸量の多いほうれんそうやこまつ菜など葉菜類の包装に多くみられる包装形態です。耐熱性・防湿性・引張強度に優れていて、透明度の高いフィルムとして知られています。

またレタスなどには、ハンカチで包むように四つの端を上部で合わせてねじるハンカチ包装が使われていることも多いです。OPS(延伸ポリスチレン)を用いていて、蒸れ防止に役立っています。

製造業において、Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)は重大3要素です。
当サイトでは特に品質と納期にフォーカスしてフィルムプレス加工会社を調査し、各社の技術力を比較しています。ぜひ業者選びの参考にしてください。

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肉や干物

肉にフィルムが使われている事例

肉のフィルム
引用元:折兼ラボ公式HP 
(https://www.orikane.co.jp/orikanelab/5122/)

肉や干物に使用されるフィルムには、スキンパックがあります。スキンパックは、商品と台紙の間をすき間なく熱で圧着することで、完全に密封・真空包装できるのが特徴。完全密封のためドリップを抑制することができ、肉や干物の鮮度保持、賞味期限の延長が可能です。包装後は縦にしてもカタチがくずれないため、どんな陳列の仕方でも問題ありません。

肉に使われやすいフィルム素材

スキンパックには、EVA(エチレン―酢酸ビニル共重合体)などのオレフィン系樹脂層/PVDC(塩化ビニリデン樹脂)、EVOH(エチレン―ビニルアルコールなどのバリア層)/EVA、アイオノマー樹脂などのシートシール層で構成されたフィルムが使用されています。

もっと強度を必要としている場合は、構成にナイロンを組み込むことも。アイオノマーは、ヒートシール性や透明性、耐摩耗性、耐低温特性などに優れた樹脂です。

レトルト食品

レトルト食品が使われている事例

レトルト食品のフィルム
引用元:イチカラ公式HP 
(https://moro-ichikara.com/products/detail.php?product_id=14149)

レトルト食品は食品を気密性・遮光性のある容器で密封し、その後100℃~150℃の高温で加圧加熱殺菌した食品のこと。レトルト食品の種類としてはアルミ箔を含むものと透明タイプのものがあり、レトルト温度の違いによって使用される材料も異なります。食品表示としては、遮光性の素材を使用したパウチ袋にのみ「レトルトパウチ食品」と表記することが認められています。

レトルト食品に使われやすいフィルム素材

レトルト食品用の袋は、基本的に内側にポリプロピレン、外側にはPET(ポリエステル)などの合成樹脂や、AL(アルミ箔)をラミネート加工したフィルムでできています。ALは、遮光性・保香性・耐熱性に優れていて包装フィルムの中でも非常にバリア性の高い材質です。

空気や水分、光を遮断し、内部の食品を密閉。長期保存が可能です。またラミネート袋には、プラスチックフィルムにアルミを吹き付けたアルミ蒸着フィルムが使われることも多いです。

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難加工対応の実績で選ぶなら

オーティス

オーティス株式会社公式サイト
引用元:オーティス株式会社公式サイト
https://otis-group.com/
対応業界
  • 情報機器
  • エネルギー
  • 自動車
  • 医療
  • 半導体
  • 家電
  • 建材
加工精度

公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による) 参照元:オーティス公式HP(https://otis-group.com/blog/290/

試作納期

社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)

特徴1

自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。

特徴2

今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現

オーティスの
特徴を詳しく紹介

オーティスに
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高クリーンレベルで選ぶなら

シーエステック

シーエステック株式会社公式サイト
引用元:シーエステック株式会社公式サイト
https://www.cstec-jp.com/
対応業界
  • 情報機器
  • エネルギー
  • 自動車
  • 医療
  • 半導体
  • 家電
  • 建材
加工精度

±0.05~±0.3

試作納期

場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度

特徴1

ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。

特徴2

PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。

シーエステックの
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多彩な加工提案で選ぶなら

JOHNAN

JOHNAN株式会社公式サイト
引用元:JOHNAN株式会社公式サイト
https://www.johnan.com/
対応業界
  • 情報機器
  • エネルギー
  • 自動車
  • 医療
  • 半導体
  • 家電
  • 建材
加工精度

打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能

試作納期

保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷

特徴1

打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。

特徴2

開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。

JOHNANの
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【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)

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