ポリカーボネート(PC)は、さまざまな性質を持つエンジニアリングプラスチック(機能を強化したプラスチック)の一種です。ポリカやPCと呼ばれる場合もあります。熱を加えると柔らかくなる熱可逆性が特徴で、加工しやすいことから多彩な分野で使われています。
一般的なポリカーボネート(PC)製品は、白や黒、赤や青など着色されているものがほとんどです。しかし、素材としてのポリカーボネート(PC)は無色透明であり、ガラスのように透き通っています。
耐衝撃性の強さも特徴で、防弾ガラスに使用されることもあるほどです。他にも、その耐衝撃性からカバーに使われたり、透明度を活かしてレンズに用いられる場合もあります。
ポリカーボネート(PC)は、耐候性がある素材です。屋外での使用が可能で、建築用途に用いられることもあります。また、耐熱性の高さも特徴で、高温〜低温まで、幅広い温度の環境で使用することができます。成形収縮率も低く、精度の高い加工も可能です。
ポリカーボネート(PC)の欠点は、アルカリ性に弱い点です。アルカリ性のコンクリートや有機溶剤に触れると、素材が劣化・変質してしまう場合があります。衝撃には強いものの、表面硬度が低い特徴があり、傷がつきやすい点にも注意が必要です。
ポリカーボネート(PC)の製造方法は主に2種類。炭素・塩素・酸素の化合物であるホスゲンに、有機化合物であるビスフェノールAを組み合わせて製造するホスゲン法と、炭酸エステルの一種である炭酸ジフェニルにビスフェノールAを組み合わせるエステル交換法があります。
ポリカーボネート(PC)は、以下の種類に分類できます。
強化グレードは、ポリカーボネート(PC)にガラス繊維などを混ぜたものです。アロイグレードは、ABSなど他の樹脂を混ぜて作られたものを指します。
加工しやすさや耐衝撃性など多数の特徴を持つポリカーボネート(PC)は、幅広い用途で使用されています。
スマホのボディやアタッシュケースなど、耐衝撃性が求められる製品での使用が一般的です。透明度が求められるメガネやサングラス、各種レンズでもポリカーボネート(PC)が用いられています。
他にもおもちゃや文房具、3Dプリンターのフィラメントなど、幅広い製品に応用されています。
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能
保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷
打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。
開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。
【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)