船舶などの保護に使用されるフィルムについて、フィルムの特徴を紹介します。
海水につかり続けている船舶には、さまざまな生物が付着しています。船舶だけでなく、漁網などの漁具、冷却用海水管などにも生物が影響を与えており、機能を損なうケースも多々あります。
このような生物は、フジツボをはじめとしてイソギンチャクや貝類など、約2,000種類あるといわれています。とくに被害が大きいのが、フジツボです。フジツボが船舶の底に付着すると、燃費が悪化したり速度低下を招いたりすることも。清掃や塗料の塗直が必要になったりと、多額のコストと手間がかかるのです。
掃除や塗装、燃費の低下など、フジツボが船底に付着することでかかるコストを合わせると、年間62億かかるともいわれています。
フジツボなどの生物の付着を防ぐために使用されていたのが、亜酸化銅やヒ素化合物を含む塗料です。しかし、毒性が強いことから使用が見直され、現在はAFS条約によって、毒性の強い原料の使用は規制されています。
現在、世界のほとんどの船舶にはスズが入っていない塗料が使用されています。しかし、経年によって劣化するため、清掃や塗装に塗り直しは必要です。
フジツボは高圧洗浄で清掃しても簡単には剥がれないため、船舶に付着しないように対策を取る必要があります。
一般的なフジツボへの対策として取られているのが、船底を赤い塗料で塗ることです。赤い塗料は樹脂や松やに、防汚剤で作られていますが、その主成分は亜酸化銅です。船底が赤い船が多い印象ですが、赤以外の塗料で塗装されることもあります。
船のエネルギーロスや汚れを防ぐためにも、塗装で対策をするのが一般的です。
船舶の保護には、船底保護用のフィルムを使用することができます。船底保護用フィルムは海水の生物の付着を抑制する機能があり、付着物を除去する手間を省くことができます。さらに、船底保護用は洗浄性が高く、水との摩擦抵抗を減らすことで、燃費の向上も期待できるでしょう。
船底保護用フィルムは、VOCが含有されていないため、人体と環境にやさしいのが特徴です。製品の中には、3年ほど防汚性が維持できるフィルムもあります。フィルムをはがすだけで船底が出現するため、メンテナンスも手軽です。万が一海洋生物が付着しても、容易にふき取ることができます。
フィルムは透明なのでデザインも損なわず、日焼けによる退色も防ぐことが可能です。粘着フィルム構造となっているため、長期間の使用に適したタイプや、再剥離タイプなどさまざまな種類があり、用途に応じて選ぶことができます。
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能
保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷
打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。
開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。
【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)