無延伸PP(CPP)は、引っ張ると伸びる性質を持つポリプロピレンのことです。柔らかいのが特徴で、引っ張り強度やヒートシール性(熱で融着できる性質)があります。汎用性が高いことから、フィルム用として広く使用されている素材です。
無延伸PP(CPP)は、フィルム同士を貼り合わせるラミネートの接着に使われることも珍しくありません。無延伸PP(CPP)を用いたラミネートは費用が安いことから、コストの削減に繋がる可能性があります。
無延伸PP(CPP)は引っ張り強度だけではなく、耐摩耗性があり、研磨・摩擦などの摩耗に耐える性質を持ちます。また、耐熱性もあるため、ある程度の熱にも耐えることが可能です。生産性も兼ね備えており、コストの抑制にも寄与します。
耐寒性が乏しく、冷温下では耐久性が落ちてしまうことが無延伸PP(CPP)のデメリットです。衝撃にも強いとはいえませんので、充填するものによっては適さない場合があります。透明度もOPPに劣るため、透明性が求められる製品にも向きません。
無延伸PP(CPP)は、最初に押出機で樹脂(リジン)を溶かし、Tダイと呼ばれる装置に押し出します。次にTダイで幅を広げ、キャスティング装置に送られて固化します。そして巻き取りし、一定の幅にスリット加工されます。
二軸延伸PP(OPP)は、縦と横方向にポリプロピレンを引っ張ることで作られる素材です。CPPとは違って柔らかさがないものの、光沢や透明度があります。印字しやすいことから、印字が必要なものや、見栄えが重視される製品に適しています。
IPP(インフレーションポリプロピレン)は、チューブ状に製造されるポリプロピレンのことです。少ない工程で済むためコストパフォーマンスがよい反面、透明性が乏しいデメリットがあります。偏肉も発生しやすいため、精度にも注意が必要です。
無延伸PP(CPP)は、主に以下の用途で使用されています。
無延伸PP(CPP)は食品用の袋のコーティングに適しているほか、プラスチック容器にも向いています。
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能
保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷
打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。
開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。
【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)