ここでは、主にスマートフォンやパソコンの液晶画面に使用する「光拡散フィルム」について、その特徴や構造などをまとめています。
光拡散フィルムは、液晶画面内で光を拡散させ、明るさも均一に保てるフィルムです。これを画面に付けておくだけで、わずかな光源で画面全体を明るくできるので、省電力効果が期待できるでしょう。
これまでは環境によって画面の明るさを大きく変える必要があったため、「端末の充電がすぐに減ってしまう…」などのトラブルが発生しやすかったです。しかし、少量の光源で明るさを保てる光拡散フィルムが登場してからは、充電の減りが緩やかになっています。
光拡散フィルムの最もたる特徴は、画面全体に光を拡散させられる点でしょう。また、光源の明るさを有効活用できるため、表示画面が明るくなるのもポイントです。もともと、光を拡散する機能と明るさを確保する機能は正反対の現象でしたが、光拡散フィルムは2つの効果を同時に実現できます。
また、近年ではスマートフォンやパソコンといった電子機器も発展しており、電池自体の性能も向上しています。そこに少しの光源で十分な明るさを確保できるといった光拡散フィルムの特性を追加すれば、省エネルギーへのさらなる貢献が可能です。
さらに、このフィルムは非常に薄くて軽量であるため、省スペースでありながら高い性能を持っていることが分かります。
光拡散フィルムは、粘着フィルム、拡散粒子、ヘイズといった3つの要素で構成されています。これらを組み合わせることで、ありとあらゆるニーズに対応可能です。そのうちの1つがモアレ対策でしょう。モアレとは、一定の模様を複数レイヤーで使用した際、縞模様が浮かび上がって見える現象を指します。画像処理の時にも発生しやすいのですが、拡散粒子を使用することで「ぼかし効果」によるモアレ防止ができるのです。
また、光拡散フィルムは、粒子径が小さいほど光の拡散効果が大きいと言われています。ヘイズが同じ場合、粒子径が小さいほど少ない添加量で済むので、ベースとして使われる粘着フィルムの粘着力に与える影響が少ないです。
スマートフォンをはじめ、タブレットやノートパソコンの液晶画面にも光拡散フィルムが組み込まれています。特にスマートフォンは、他の端末と比較して画面が小さいうえ軽量であるのが魅力です。そんな時にもこのフィルムを使えば、軽量を維持しながら画面の見やすさを向上させることも可能です。もちろん、少量の光源で最大の効果を発揮できるので、省エネ効果にも期待できます。
テレビモニターをはじめとした大型モニターは、外側にある縁を狭くして画面を最大限大きくすることが求められています。これは他の端末にも存在するニーズですが、ここにも光拡散フィルムの持つ光拡散機能などの高度な性能が欠かせません。
近年では、蛍光灯からLEDを使用する施設が増加傾向にあります。実は、LEDを取り付けている設備には光拡散フィルムが搭載されているのです。光拡散フィルムが使われている設備には、街頭照明や看板、トンネル内の照明などが挙げられるでしょう。
自動車用に設置されているルームランプのほとんどは、光拡散フィルムを使用しています。また、近年注目を集めている、運転手の目線の先にナビを映せるヘッドアップディスプレイの光源にも光拡散フィルムを組み込んでいるのが特徴です。
光拡散フィルムが使われているのは、なにも身の回りの設備だけではありません。具体的には、ガラス検査機器や各種センサーなど、光を均一に届ける必要がある検査機器に取り付けられています。
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能
保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷
打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。
開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。
【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)