Tダイ法とは?特徴・メリットについて

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Tダイ法とは

Tダイ法は、熱で溶かした樹脂をT字型の金型から広い幅で押し出し、それを冷却ロールで急冷して固めることで、シートやフィルムを形成する成形技術です。この方法は、単一の樹脂による成形だけでなく、複数の異なる樹脂を同時に積層して成形する多層共押出しにも対応しており、食品包装フィルムのような日用品から、高機能な工業用シートまで、さまざまな製品に利用されています。

特徴として、鋳鍛造のような精密な金型設計を採用し、成形中に結晶化の進み方を細かくコントロールできる点が挙げられます。出来上がったフィルムやシートの透明性の向上のほか、引張強度や衝撃への耐性といった機械的な性能向上などのメリットがあります。

Tダイは、金型の吐出口である「リップ」の開き幅を調節することで、成形される製品の厚さを直接調整することが可能。この構造が、厚みの均一性や品質の安定性などをもたらしているのです。

インフレーション法との違いは?

インフレーション法は、溶融した樹脂を円筒状に押し出し、空気で膨らませてバブル状に成形した後、これを縦や横に引き伸ばしながら冷却する方法です。この引き伸ばしによって分子が一定方向に配列されるため、透明性が高く、引張強度にも優れたフィルムを製造できます。ただし、加工中に厚みのムラが生じやすく、材料の使用効率が下がる場合があるのが課題です。

Tダイ法は、金型形状と冷却ロールの温度制御により均一な厚み分布が得られ、微細な厚み調整にも適しているので、高精度なフィルム成形に向いています。

また、Tダイ法は粘度の高い材料や多層構造を必要とする製品にも柔軟に対応できるため、耐熱性やバリア性など、特定の機能を持たせた高機能フィルムの製造にも向いている点も主な違いといえます。

多層Tダイ法について

フィードブロック方式

多層Tダイ法のひとつであるフィードブロック方式は、複数の異なる樹脂材料をひとつの装置内で制御し、安定した多層構造のフィルムやテープを成形する技術です。

この方式では、各樹脂はTダイに到達する前にフィードブロックと呼ばれる部分で合流し、それぞれが層を形成した状態で一体となって共通の流路から押し出されます。この方式によって最終的な製品の幅方向に均一な多層構造が得られます。

特徴として、各層の樹脂の厚みの比率を自在に調整できるという点が挙げられます。これは使用する樹脂の特性や、目的とする製品の機能性に応じて柔軟に対応できるのがメリット。共押出された樹脂はダイの出口にあるリップで均一化されるため、層間の界面も安定しやすく高品質な製品の成形も可能です。

構造自体が比較的シンプルであるため、メンテナンスが容易。ラインの清掃や樹脂の切り替え作業などもスムーズに行える点も特徴でしょう。

多層マニホールド方式

多層マニホールド方式は、フィルムやテープなどの多層成形において高度な制御性と品質が求められる場面で用いられます。異なる樹脂を、それぞれ独立したダイ内部に設けられた個別のマニホールドであらかじめ分配し、最終的にダイのリップ付近でそれらを一つにまとめて多層構造を形成する方式です。

この構造の最大の特長は、各樹脂の流れを独立して精密に制御できる点にあります。特に流路ごとの圧力バランスを高精度に保つことが可能で、各層の厚みに均一性を持たせつつ、層と層の境界面における剥離強度も高めることができるのです。

高機能バリアフィルムや耐熱層を含む特殊な多層構造の製品において、この方式は採用されることがあります。

Tダイ法が用いられる製品・素材

Tダイ法は均一な厚みと平滑な表面で製造できるため、スマートフォン用タッチパネルの偏光フィルムやガスバリア性を有する多層包装フィルムなどの製造に用いられます。特にOPPやCPPフィルムでは、二軸延伸後の機械的強度と透明性を向上させ、耐熱ラミネートやモノマテリアルによるリサイクル容易性を兼ねた製品を作ることも可能です。

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