親水化加工を施すことで、フィルムは「防曇性」や「防汚性」といった新たな機能を獲得します。この記事では、フィルムの親水化がなぜ重要なのか、それによってどのような効果が得られるのかを詳しく解説します。
多くのプラスチックフィルムは、もともと表面張力が低く、水を弾きやすい「疎水性」という性質を持っています。そのままでは印刷用のインクや機能性を付与するためのコーティング剤、あるいは接着剤などがうまくのらず、弾かれてしまい密着不良を起こすなどの問題が生じるのです。
フィルムの用途を広げ、より高い性能を持たせるため、用いられるのがフィルムの親水化に関する加工です。フィルムの表面を水と親和性の高い状態に加工することで、水が表面に均一に広がるようになり、後述する防曇性や防汚性といった機能を発揮させることができます。
寒い日に窓ガラスが白く曇ったり、お風呂の鏡が湯気で見えなくなったりする現象はよく見られます。これが発生するメカニズムは、空気中の水蒸気が冷たい表面で冷やされて微細な水滴となり、光を乱反射することで起こるのです。
フィルムの表面に親水化加工を施すことで、水蒸気が付着しても水滴にならず、表面に薄い水の膜としてなじみやすくなります。その結果光の乱反射を抑え、クリアな視界を維持しやすくなるのです。この防曇性は、スーパーマーケットの冷蔵ショーケースのガラス扉・雨天時の視認性確保が求められる自動車のフロントガラス・サイドミラーなどに活用されることがあります。ガラス製品やミラーなどに親水性の高いフィルムを貼ることで、安全性や利便性の向上を目指せるでしょう。
親水化されたフィルム表面は、防汚性に対しても効果を発揮します。フィルムと汚れの間に水が入り込みやすい状態になるのでめ、油性の汚れやホコリなどが落としやすい状態に。軽度の汚れであれば、軽く拭いたり水をかけただけで汚れを簡単に除去することも可能です。
親水性の高いフィルムは、浴室の鏡などに応用されています。水垢の原因となる石鹸カスや水道水のミネラル分が固着しにくくなるので、清掃の手間を削減し、綺麗な状態を保ちやすくなるのです。
コロナ処理とは、フィルムの表面改質技術の一つです。コロナ放電照射装置を使い、高電圧をかけて発生させた紫色のコロナ放電を、加工したいフィルムの表面に照射。フィルムが放電にさらされることで、フィルム表面の分子構造が変化し、表面張力が向上します。
表面張力が高まるということは、表面が水に濡れやすくなる、つまり「親水化」されることを意味します。この処理により、これまで弾かれやすかったインクやコーティング剤、接着剤なども密着しやすくなり、フィルムの機能性を高めることができるのです。

公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による) 参照元:オーティス公式HP(https://otis-group.com/blog/290/)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。

±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
ラミネート公差 ±0.2 mm・スリット幅 1 mm~対応
小ロット5 m~試作対応、短納期サンプルも相談可
打ち抜きだけでなく、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡まで⼀貫対応。多種材料をワンストップで提案。
R2R/R2S/S2Sの3方式ラミネート+独自カール矯正&クラス1 000クリーン環境で薄膜もフラット・気泡レスに仕上げ、試作から量産までサポート。