打ち抜き加工の一種である「ピナクル型加工」について解説します。ここでは、ピナクル型加工の特徴やその他の方法との違い、ピナクル型加工の用途などを詳しくまとめました。
ピナクル型加工とは、打ち抜き加工の一種です。
打ち抜き加工は、加工材を抜き型と面板の間に挟み、片を押し当てて打ち抜く加工です。型があれば何度でも同じ形を成形でき、低コストで加工できます。
フィルムやゴム、シールなどの製造に向いており、低コストで大量生産したいときには、打ち抜き加工が適しています。
トムソン型とピナクル型はどちらも打ち抜き加工の一種ですが、加工できる製品や仕上がり、コスト面で違いがあります。
トムソン型は、抜き打ち加工の代表的な方法です。木の板に掘った溝に沿って刃を埋め込み、対象物を成形します。一枚物の抜き加工に適しており、ミシン目や折り筋を入れることも可能です。ベースは木の板になっており、コストを抑えられるのが特徴です。製作日数も短いため、製品の試作から量産まで広く採用されています。近年ではCADで制御できるため、従来よりも高精度な方が作成できるようになりました。
ピナクル型のベースは金属板です。金属板にエッチング刃を用いて上から打ち抜く方法になります。金型が金属でできているためコストや製作日数はかかりますが、抜き断面につなぎ目がなく高精度な形状にも対応できるのが強みです。ピナクル型には歯のつなぎ目がないため、製品の段差をなくした抜き加工が可能です。
ピナクル型加工は、薄いものの加工に適しています。パッキンなどのゴム製品やシール、プリント基板の一種であるフレキシブル基盤など、薄くて高い精度が求められる製品の加工に使用されます。紙やフィルムなどの薄いものも、ピナクル型加工なら打ち抜き加工が可能です。
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能
保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷
打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。
開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。
【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)