ヘアライン加工とは？テープ・フィルム加工工法まとめ
このページでは、テープ・フィルムにおいてさまざまな効果を生み出すヘアライン加工とは何か、基礎知識や用途、ヘアライン加工で使われる素材について解説します。
ヘアライン加工について
ヘアライン加工とは、フィルム表面に行う加工方法であり、細かいラインの加工が特徴です。金属蒸着によってステンレスやアルミニウムのような金属調の加飾も可能な加工で、単一方向に、まるで髪の毛のように細かい加飾を行うことから「ヘアライン加工」と呼ばれています。
加工方法は様々な用途があります。ヘアライン加工の目的はあくまでも装飾ではありますが、機能性を付与したものもあります。しかし、一般的にはお洒落なデザインへのニーズに対応できる加工工法となっています。
ヘアライン加工のメリット
審美性の幅が広がる
ヘアライン加工は、製品の加飾に使用される加工工法であることからも分かるように、装飾に長けたものです。デザインの幅を広げたり、あるいは高級感のある質感にするなどデザイン面においてメリットが多々あります。
加工することで特別感を演出したり、あるいは一般的な加工では難しいデザインなども可能です。上質感を付与したいときに採用されることが多いことからも、「落ち着きのあるデザイン」を得意としています。
傷が目立ちにくくなる
ヘアライン加工は、細かい髪の毛のような加工を多々付着させることです。そのため、細かい傷が目立ちにくくなります。
傷と似たテイストのデザインを付けることになるため、傷なのかデザインなのか一目では分かりにくくなります。このような特性を踏まえ、傷が付きやすい製品に敢えてヘアライン加工を行うこともあります。
ブロッキング防止
逆に素材を重ねた際の張り付き防止となる「ブロッキング防止」機能があります。ヘアライン加工は基本的には加飾のためのものですが、ブロッキング防止に関しては機能性を付与するものです。
ヘアライン加工が用いられる製品
液晶やTV、デジタルカメラに冷蔵庫、ハイスペックモデルのPC、さらにはカバンやバイク、システムキッチンに採用されています。
また、自動車には多く採用されており、カーナビやオーディオ関連商品にシフトゲート、ダッシュボードに用いられているものもあります。他にもポイントカードや名刺、デコレーションフィルムや金属調のフィルムなど、幅広い商品にて使用されています。
使用される主な素材について
PET、OPPや様々なポリエステルフィルムが素材で用いられています。また、PMMAやPCなどの裂けやすい物でも裏張りがあれば対応可能なケースもあります。
