マイクロスリット加工とは

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マイクロスリット加工とは?

マイクロスリット加工は、フィルムや金属などの素材をとても細かくカットする技術で、特に数ミリ単位の非常に細い幅で切る必要があるときに使われます。この加工は、普通のスリット加工よりもずっと細かい作業が求められるため、とても精密な技術が必要とされます。

スリット加工との違いについて

一般的なスリット加工では、紙や粘着テープ、金属などのロール状の素材を、10ミリから100ミリくらいの幅に切り分け、それをまたロールに巻き直します。しかし、マイクロスリット加工では、10ミリよりもさらに細い幅で切るため、より高度な設備や技術が必要になります。

スリット加工・マイクロスリット加工は、フィルムだけでなく金属の薄い板や樹脂、紙などにも使えるので、さまざまな製品づくりの場面で活躍しています。特に、精密さが求められる製品の部品や、細かな構造を持つ素材の加工に向いている方法です。

マイクロスリット加工はどんな製品に使われている?

マイクロスリット加工は、さまざまな分野で使われており、その精密さを活かして幅広い用途に活用されています。たとえば、電子機器の分野では、コンデンサやトランス、電線などの細かい部品にこの加工技術が使われています。これらの部品は、小さくても正確な寸法が必要とされるため、マイクロスリット加工のような精密な加工方法が欠かせません。

また、医療機器の分野でも重要な役割を果たしています。たとえば、カテーテルや医療用チューブ、さらには超音波診断装置に使われる部品などに利用されています。これらの医療機器は、人の体に直接関わるものが多いため、安全性と精度が特に重視されています。

自動車の分野では、ワイヤーハーネスという車内の配線をまとめる部品や、燃料電池、センサーなど、車の性能や安全性に関わる重要な部品に使われています。これらはどれも正確な寸法と安定した品質が必要なため、マイクロスリット加工による製品が用いられています。

そのほか、食品のパッケージに使われる開封用のテープや、段ボールの開封用テープなど、日常生活の中で使われる品にも利用されているのです。

マイクロスリット加工の流れ

1.巻き出し部

巻き出し部では、加工前の材料である原反(げんたん)を装置に取り付けるところから始まります。この材料はロール状になっていて、そこからゆっくりと巻き出されていきます。

巻き出す際には、テンションピックアップという機械を通ります。これは材料にかかる張力(引っぱる力)を測定するもので、材料が引っ張られすぎたり、逆にゆるんだりしないように調整します。

続いて、材料は蛇行修正装置を通ります。これは、材料が左右にずれてしまうのを防ぎ、まっすぐな状態を保つための装置です。

2.中間部

中間部では、ニップロールという装置が使用されます。ニップロールは上下に1本ずつあるロールで材料をはさむことで、巻き出し側と巻き取り側の動きを分け、より正確な制御を可能にします。その後、スリット刃というカッターのような刃で、決められた幅に材料を細かくカットしていきます。マイクロスリット加工では、非常に細い幅でのカットが必要になるため、この部分の作業は特に慎重に行われます。

3.巻き取り部

巻き取り部では、カットされた材料を再びロール状に巻き取ります。このときにも張力を測定する機械があり、材料にかかっている力を細かくチェックします。巻き出しと巻き取りの両方で張力を管理することで材料を均等に、綺麗に巻き取れるので、生産の安定につながるのです。

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