表面にデコボコをつける加工を施す「サンドブラスト加工」。このページではサンドブラスト加工のメリットや対応している製品について解説します。
サンドブラスト加工は、マット加工とも呼ばれており表面のつや消しや光沢のない仕上がりを施す加工のことです。プラスチックフィルムに細かな表面に打ち付け、デコボコをつける加工となり、環境にも優しい加工法となります。練り込むマットフィルムや、コーティングマットフィルムなどでは表現が難しい繊細な鱗上の凹凸をフィルムにデザインが特徴的です。
密着性向上・転写箔・意匠付与・ブロッキング防止・摩擦軽減・目隠しなど様々な機能を備えることができ、幅広い用途で用いられている加工になります。ラベルや工程紙、加飾など多種多様な用途があり、私たちの身近な製品のラベルにもサンドブラスト加工が施されているでしょう。
サンドブラスト加工を施す最大のメリットは、表面の艶を消すということです。もちろん見た目の魅力もありますが、表面がデコボコすることで被着体と密着性を高められる、点で接することによって素材の貼り付きを防げるなどの効果も期待できるでしょう。さらに基材の性能を活かしつつ、デコボコの表面を活用して被写体に形状転写を付与できるといったメリットも。デコボコの形状によって表面積が増えるため、印刷・筆記もしやすくなり、ラベルなどでも用いられています。
サンドブラスト加工は、あまり身近に感じない人もいますが、実は多くの製品でサンドブラスト加工が用いられています。多くの魅力があるからこそ消化器に貼っている検査済証ラベルや、電子部品の製造工程、樹脂成型品、グリーンシート、建材のつや消し処理、セパレーターなどにも用いられているのです。
マット加工を施す方法としてサンドブラスト加工だけでなく、ケミカルマット加工があります。ケミカルマット加工は「樹脂加工」とも呼ばれ、素材の表面に樹脂でコーティングを施し、硬い均一の粒を表面に吹き付けることでマット加工にする方法です。筆記性や印刷適正をプラスさせることができるでしょう。どちらのコーティング方法が合っているのかはニーズによっても変わってくるので、加工前に相談したうえで決定してください。
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能
保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷
打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。
開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。
【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)