サンドブラスト加工とは?テープ・フィルム加工の工法まとめ

表面にデコボコをつける加工を施す「サンドブラスト加工」。このページではサンドブラスト加工のメリットや対応している製品について解説します。

サンドブラスト加工とは?

サンドブラスト加工は、マット加工とも呼ばれており表面のつや消しや光沢のない仕上がりを施す加工のことです。プラスチックフィルムに細かな表面に打ち付け、デコボコをつける加工となり、環境にも優しい加工法となります。練り込むマットフィルムや、コーティングマットフィルムなどでは表現が難しい繊細な鱗上の凹凸をフィルムにデザインが特徴的です。

密着性向上・転写箔・意匠付与・ブロッキング防止・摩擦軽減・目隠しなど様々な機能を備えることができ、幅広い用途で用いられている加工になります。ラベルや工程紙、加飾など多種多様な用途があり、私たちの身近な製品のラベルにもサンドブラスト加工が施されているでしょう。

サンドブラスト加工のメリットは?

サンドブラスト加工を施す最大のメリットは、表面の艶を消すということです。もちろん見た目の魅力もありますが、表面がデコボコすることで被着体と密着性を高められる、点で接することによって素材の貼り付きを防げるなどの効果も期待できるでしょう。さらに基材の性能を活かしつつ、デコボコの表面を活用して被写体に形状転写を付与できるといったメリットも。デコボコの形状によって表面積が増えるため、印刷・筆記もしやすくなり、ラベルなどでも用いられています。

サンドブラスト加工に対応している製品は?

サンドブラスト加工は、あまり身近に感じない人もいますが、実は多くの製品でサンドブラスト加工が用いられています。多くの魅力があるからこそ消化器に貼っている検査済証ラベルや、電子部品の製造工程、樹脂成型品、グリーンシート、建材のつや消し処理、セパレーターなどにも用いられているのです。

その他フィルムへのマット加工方法について

マット加工を施す方法としてサンドブラスト加工だけでなく、ケミカルマット加工があります。ケミカルマット加工は「樹脂加工」とも呼ばれ、素材の表面に樹脂でコーティングを施し、硬い均一の粒を表面に吹き付けることでマット加工にする方法です。筆記性や印刷適正をプラスさせることができるでしょう。どちらのコーティング方法が合っているのかはニーズによっても変わってくるので、加工前に相談したうえで決定してください。

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