導電性テープは、その名の通り電気を通す性質(導電性)を持つ粘着テープのことです。一般的なテープとは構造が異なり、多くは基材となる金属箔や布、PETフィルムなどに、導電性を持つアクリル粘着剤を組み合わせて作られています。
基材には、柔軟性に富む織布や不織布、高い導電性を持つアルミニウムや銅など、用途に応じて様々な素材が用いられます。優れた導電性だけでなく、耐熱性や強力な粘着力も得られ、多様な環境や素材に対応できる汎用性を持つ製品となっています。
導電性テープの特徴の一つに、電気を通す方向を選択できる点が挙げられます。製品には、テープの長さ・幅・厚さの三次元(XYZ軸)すべてに電気を通す「XYZ軸導電性」タイプと、長さ・幅の二次元(XY軸)には電気を通すものの、厚さ方向には電気を通さない「XY軸導電性」タイプがあります。
後者は厚さ方向に絶縁性を持つため、特定の回路同士を接触させずに電気的な接続やシールドを行いたい場合に有効です。用途に応じて導電性と絶縁性を自由にカスタマイズできるため、複雑な電子回路の設計などにも用いられます。
現代の電子機器には、互いに電磁波を発生させ、それが干渉しあって誤作動や性能低下を引き起こす「電磁波干渉(EMI)」という問題があります。導電性テープはこのEMI対策に用いられる部材です。
機器の筐体の隙間をこのテープで塞いだり、精密部品を覆ったりすることで、外部からの不要な電磁波の侵入や、内部からの電磁波の漏洩を防ぐシールドとして機能します。場合によっては、従来の金属シールドケースの代替としても使用され、機器の小型化や軽量化にも貢献します。
微細な電子部品は、人体や製造装置などから発生するわずかな静電気放電(ESD)によっても破壊されてしまうことがあります。導電性テープは、この静電気を速やかに逃がすための対策(ESD対策)として広く利用されています。
例えば、スマートフォンのLCD(液晶ディスプレイ)周辺や電子デバイスの組み立て工程などで使用され、静電気によるダメージから敏感な部品を保護します。利用することで製品の故障率を低減し、長期的な信頼性を維持することに繋げられるでしょう。
接地(グランディング)は、電子機器の中で発生する電気を一定の基準となる電位(グランド)に接続し、機器の動作を安定させたり、不要な電気を外へ逃がしたりする目的で用いられます。導電性テープは、電子機器の内部で電気が通る部分とその表面を電気的につなぎ、電気信号が正しく伝えることや、余分な電気がたまることを防ぐことに用いられます。電子機器の誤作動を防ぎ、人が触れたときに感電するリスクを抑えられます。
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による) 参照元:オーティス公式HP(https://otis-group.com/blog/290/)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
ラミネート公差 ±0.2 mm・スリット幅 1 mm~対応
小ロット5 m~試作対応、短納期サンプルも相談可
打ち抜きだけでなく、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡まで⼀貫対応。多種材料をワンストップで提案。
R2R/R2S/S2Sの3方式ラミネート+独自カール矯正&クラス1 000クリーン環境で薄膜もフラット・気泡レスに仕上げ、試作から量産までサポート。