バリやキズ、気泡など、フィルム加工で時折発生する不良現象。ここでは、フィルム加工・プレス加工で注意しておきたいトラブルや不良事例をご紹介します。
バリ・ヒゲは、フィルムの表面にギザギザした突起が生じる不良現象です。また、フィルムの端面が波打ってしまう端面不良が起こる場合もあります。バリやヒゲは、主に加工機械のスリット刃の摩耗や部分的などによって起こります。このほか、研磨不良によってスリット刃の切れ味が悪くなると、波打ち不良が起こりやすくなります。
フィルム加工の際、表面に引っ掻いたようなキズが付いてしまう場合もあります。スクラッチ・クラックとも呼ばれる不良現象は、主にフィルムと異物が接触することによって起こります。他にも、ライン上で設備とフィルムが触れたり、摩擦したりすることでキズが生じます。さらに加工後の巻ズレもキズをつける原因となるので注意が必要です。
潰れは、フィルムの管が変形してしまう不良現象のことです。プレス加工や、ラミネートのローラーによる強い圧力が加わることで潰れが発生します。加工会社によっては巻きかえ対応が可能なほか、紙以外の管を提案してもらえる場合があります。
蛇行やレコードは、フィルムの端面が飛び出たり凹んだりと、不揃いになってしまうトラブルをいいます。フィルム加工時に正しく押圧がかけられなかった時、フィルムが隙間に移動しようとすることで蛇行・レコードが起こります。また、フィルムの端部を揃えるEPCの動作不良が起こると、端面が不揃いになってしまうことがあります。
気泡・ニキビは、フィルムと材料の間に気泡が生じ、浮いてしまっている状態をいいます。フィルムを積層する際、表面に異物が付着していると、その部分から気泡が生じる場合があります。このほか、巻き取り時に空気が外に逃げられなかったり、コアの表面に凹凸があったりすると、気泡やニキビなどの不良現象が発生します。
公差実力値±0.05mm程度(素材・形状による)
社内保有素材の場合は最短即日納品可能(目標6時間)
自社開発の生産設備を多数持ち、金型・治工具の内製化ができる体制により、開発・試作~量産と、製品開発を段階ごとにサポートできる。
今後、より求められる技術ニーズを捉えた、フィルムや金属箔などの加工実績があり、歩留まりの改善・難加工材への対応を実現。
±0.05~±0.3
場合によって即日対応するケースあり。通常、納期の目安は平均1週間程度。
ISOクラス1(1m²に0.1ミクロンのホコリが10個以下)のスーパークリーンルームを完備、医療品分野などでマストとされる要件を満たした加工環境を持つ。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)成形や高精度の貼り合わせ加工、アッセンブリ、パッケージングまでワンストップで対応でき、短納期を実現。
打ち抜き規格±0.1mm(実力値では±0.05)対応可能
保有設備で対応可能な場合、最短当日出荷
打ち抜き加工のみならず、貼り付け・貼り合わせ・スリット・ラミネート・脱泡など幅広い加工に対応でき、取り扱い材料も多岐にわたる。
開発・試作段階から相談可能で量産試作~量産と製品開発を段階ごとにサポートでき、依頼企業の構内での製造・生産管理・設備のメンテなども受託可能。
【選定条件】
「フィルム加工メーカー」で検索し、公式サイト内で「プレス加工」「打ち抜き加工」に対応していることを明記している54社から、最短当日出荷が可能で、加工精度を明記し、さらに高機能フィルムにも対応する3社を選定。
(2022年2月9日時点)